Blog

    • 夕焼けこやけのいととんぼ
    • 先日夕方に札幌駅へ行く用事があり、駅近い建物の中で大きな蚊のような虫に遭遇しました。

      蚊にしては大きいから何か違うなと思ってドアを開けて外へ出ると、その虫もついてくるではありませんか。

      近づいてきたのでよく見てみると、蚊ではなくイトトンボでした。

      イトトンボは青いイメージがあったのですが、そのイトトンボは線のように細く黒色でした。

      イトトンボを横目にさらに歩いていくと、なんと私の目の前でホバリングした後、首から下げているスマホのショルダーストラップにピトッと止まったではありませんか。一緒に横を歩いていた息子と顔を見合わせて「えぇ~!?」と声を上げて驚きました。

      小さい頃はトンボを捕まえて、羽を掴んでぐるぐると腕を回し「トンボのブローチ」と言って遊んでいました。目が回ったトンボはじっとしたままで、しばらくの間飛び立てなくなるんです。(今そんなことをしたらトンボ虐待などと炎上してしまいそうですね。)

      人が多い札幌駅の前で珍しいイトトンボに遭遇したことにも驚きましたが、何にもしていないのに体にトンボが止まってきたことも初めてだったので二度驚きました。

      トンボはすばしっこい上視界も広く網なしで捕まえるのは大変なので、まさか人間を止まり木に選ぶなんて意外も意外です。

      そのまましばらく歩いて信号を渡ってもまだ止まったままで、駅に入ろうとする頃にようやく飛び立っていきました。

      今年の夏は異常に蒸し暑くて北海道らしからぬ暑さですから、さすがのトンボもバテてしまったのでしょうか?

       

      家に帰って黒いイトトンボを検索してみると、その名もずばり「クロイトトンボ」という種類がいました。青みがほぼなかったので、どちらかというとアジアイトトンボの方が近いかもしれません。

      過去云十年、こんな札幌の街中(※)でイトトンボに出会ったことはなかったのですが、札幌駅といえば徒歩圏内の道庁や北大に池があるのでそこで羽化したのかな?なぞは深まるばかりです。

      (※札幌市民は、札幌駅~大通~すすきのあたりの栄えた一帯を「マチ」と呼びます。札幌駅近くは「街中(マチナカ)」です。)